2024/01/04
第21回特別支援教育公開セミナー「盲ろう教育の基礎・基本 —視覚と聴覚の両方に 障害があるお子さんとのかかわり—」を開催しました
福岡教育大学教育総合研究所附属特別支援教育センターでは,令和5年12月17日(日),独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 西日本ブランチ広島オフィス 研究員 河原麻子先生を講師にお迎えし,「盲ろう教育の基礎・基本 —視覚と聴覚の両方に障害があるお子さんとのかかわり—」と題して,第21回特別支援教育公開セミナーを開催しました。
講演ではまず,河原先生がかかわっている盲ろうのお子さんとの活動の場面から,子供のおかれている状況について考える機会がありました。次に,盲ろうに関する基礎知識や特別支援学校における盲ろう幼児児童生徒の実態についての解説がありました。盲ろう児(者)が抱える困難さにはどのようなものがあるか考えた後で,盲ろう疑似体験を行ないました。参加者は2人1組になり,盲ろう者役(アイマスクと耳栓を装着)と教員役を交互に,話し言葉を使わずに行ないました。参加者は盲ろう疑似体験の後に,教員側として伝えることの難しさや工夫,盲ろう者側としての不安や伝わったときの安心感等について感想を出し合いました。また疑似体験を通して,見え方や聞こえ方は様々であるということにも気づくことができました。その後,盲ろう児が抱える困難さやコミュニケーション等への影響についてお話がありました。
最後に,盲ろう児とかかわるときに大切にされていること(5つのポイント),①安心できる関係づくりをすること,②子供に合った情報の提示の仕方や関わりの方法を選ぶこと,子供からの発信の方法を工夫すること,③実体験を積み重ねること,④子供にとって「意味のある」興味・関心のあることを学習につなげること,⑤活動の始まりと終わりを明確にすること,についてお話があり,最初に提示された盲ろうのお子さんとの活動の場面を改めて振り返りました。「時間がかかり焦る気持ちもあるけれど,子供の「わかった」瞬間一つ一つをじっくり積み重ねていくことが大切」ということを話され,終了となりました。
本セミナーには,現職教員,本学の学生・教職員,地域の関係者など34名が参加し盛会のうちに終えることができました。参加者アンケートでは,「盲ろう教育について疑似体験も交えながら興味深く学ぶことができた」「疑似体験を通して盲ろう児の不安や困り感,教員側の伝え方の難しさを知ることができ有意義だった」「教員になってから盲ろうの子供とのかかわりに生かしていきたい」等の記述が多くみられ,本セミナーの高い成果がうかがえました。
講演ではまず,河原先生がかかわっている盲ろうのお子さんとの活動の場面から,子供のおかれている状況について考える機会がありました。次に,盲ろうに関する基礎知識や特別支援学校における盲ろう幼児児童生徒の実態についての解説がありました。盲ろう児(者)が抱える困難さにはどのようなものがあるか考えた後で,盲ろう疑似体験を行ないました。参加者は2人1組になり,盲ろう者役(アイマスクと耳栓を装着)と教員役を交互に,話し言葉を使わずに行ないました。参加者は盲ろう疑似体験の後に,教員側として伝えることの難しさや工夫,盲ろう者側としての不安や伝わったときの安心感等について感想を出し合いました。また疑似体験を通して,見え方や聞こえ方は様々であるということにも気づくことができました。その後,盲ろう児が抱える困難さやコミュニケーション等への影響についてお話がありました。
最後に,盲ろう児とかかわるときに大切にされていること(5つのポイント),①安心できる関係づくりをすること,②子供に合った情報の提示の仕方や関わりの方法を選ぶこと,子供からの発信の方法を工夫すること,③実体験を積み重ねること,④子供にとって「意味のある」興味・関心のあることを学習につなげること,⑤活動の始まりと終わりを明確にすること,についてお話があり,最初に提示された盲ろうのお子さんとの活動の場面を改めて振り返りました。「時間がかかり焦る気持ちもあるけれど,子供の「わかった」瞬間一つ一つをじっくり積み重ねていくことが大切」ということを話され,終了となりました。
本セミナーには,現職教員,本学の学生・教職員,地域の関係者など34名が参加し盛会のうちに終えることができました。参加者アンケートでは,「盲ろう教育について疑似体験も交えながら興味深く学ぶことができた」「疑似体験を通して盲ろう児の不安や困り感,教員側の伝え方の難しさを知ることができ有意義だった」「教員になってから盲ろうの子供とのかかわりに生かしていきたい」等の記述が多くみられ,本セミナーの高い成果がうかがえました。
〈参考〉リーフレット「みなさまの身近に視覚と聴覚の両方に障害のある「盲ろう」のお子さんはいらっしゃいませんか?」(国立特別支援教育総合研究所,2017) https://www.nise.go.jp/nc/news/2017/0306